不動産投資は甘いものではない!
「不動産投資は安全で安定している投資です!」なんてよく聞きますが、いくらそんなことを云われても成功マニュアルを見ても、誰しもが同じ結果を期待できるわけではありませんし、失敗してしまう人は失敗をしているのです。成功例をいくら学んでも分りにくい部分があるものなので、失敗例を見て学ぶことで成功につながることが多いので見てみましょう。
税金もあがりにあがり、政治経済も不安定で長引く不況……このままの状態がいつまで続くかも皆目見当が付きませんし自分たちの老後や子供たちの将来も見えてこなくて不安は増すばかりです。そんな中で「たった△△で1億円儲けた」等の甘い話を聞いてしまうと「自分にも出来るかも」と思って飛びつく人が多いのですが、大きなリスクや賭けを伴った結果、ハズレくじを引く人が多いのです。そんな甘い話に流されないようにするためにも、過去の様々な失敗例を少しご紹介します。
まずは、投資の対象となる物件を購入する時の失敗例です。Aさんは、マンションにはファミリータイプとワンルームタイプのどちらがいいか悩んだ挙句、ファミリータイプを購入したのですが、実際に運用となるとワンルームに比べると購入価格は2~3倍高いのですが、家賃はそうならないということと利回りがワンルームよりも低くなるに気が付きました。リフォームに関しても、ワンルームタイプよりも部屋が大きく費用がかさみ、完了まで時間もかかります。
将来、家族でその物件を使うと思っていても、いざ必要になってみると家族構成もちがっていたりするのでファミリータイプに住むかといえばそうでもない……結局、「いずれ自分でも使う」という考えで選ぶのは良くなく、あくまでも「投資の対象」として物件を選ぶことが必要だと痛感したと言います。
Bさんは、目先の手数料だけを考えて投資をしてしまったために失敗をしてしまったと言います。一括借り上げ(サブリース)契約中のワンルームマンションを購入し、計画通りに家賃が入りこれが続けば年金受給と同時にローンが完済でき、収入が年金代わりになる予定だったものが、本やインターネットの書込みの影響で「一般管理に変更すれば手数料が安くなって収入が増える」と思い一般管理に変更したのです。
しかし、入居者が入れ替わるたびに高額のクリーニング代やリフォーム代が発生、退去者が出れば2~3か月は空室が続き、思い描いていた計画も崩れてしまったということです。
このように、目先のことだけを考えていてもだめですし、投資対象としてだけ見ていないと失敗してしまいますので、こういった事例も良く学んでおくとよいでしょう。